銀座通りの真ん中、旧さいとう化粧品店
本庄デパートメントのカフェ“WORK+PARLOR”から南に6軒となり。
JR高崎線・本庄駅から伸びる三交通りと銀座通りの交点にある、鮮やかな黄色い格子のついた3階建てのビルがあります。
アイスグリーン色のシャッターと、黄色い格子が目をひく建物。シャッターを開けると、角地なので通りに面した南も西もガラス張りで、一気に明るい空間に。ずらっと並んだシャッターを開けるだけで、商店街の雰囲気も一気に違うような気がします。
↑銀座通りを通行止めにして行ったマーケットで、フォトグラファーのプロチーム「root17」による作品の展示会場として使った時です。1階部分の半分ほどを布で覆い、使いました
ここは元化粧品店。今は店舗が外部のショッピングモールに移転したため長い間空き店舗となっていました。元店主はこの建物の2、3階を住まいとしており、暮らしと商売が共にある、高度成長期やバブルの時代によくある商店街での生業を共にした建物です。
とはいえ、本庄の中心地・銀座通り、しかも角地。しかもこの間口(=通りに面している幅が大きい!)。通りに面した幅で昔は税金が決められていたらしく、とにかく間口が狭く奥に長い長屋が多い商店街の中で、この建物の間口はただごとではありません。商店街の全盛期には化粧品店も多くあったはずですが、ここにとりわけ多くの方が化粧品だけでなく、美容や健康に関する素敵なものを求めて足を運んだんだな、というのが想像できます。
↑これまでの古道具レスキューでお預かりした古道具と、この建物で出会った素敵な古道具を集めてマーケットの時に古道具屋として販売しました(実は弊社は古物商を持つ古道具屋でもあります)店長は、高校生メンバーのともか&ゆうとん!
この建物は、3階まで丸ごと、現在も化粧品店を営むオーナーさんからお借りしました。住宅部分を含め、残置物の整理を3月からこつこつと始め、毎回たくさんの方が「instagramのストーリー見て、来てみました」「手伝いにきたよ!」と足を運んでくれたおかげで、素敵な古道具や古材は綺麗にしてお預かりしつつ、ほぼ片付けが終わったところです。
同時に、借りたい、興味があるという方もたくさんたくさん見に来てくださっています。
このイラストをチガヤが描いたところ、
このまちのインフラを作れるんじゃないかと私たちは思いました。
この建物に明かりを灯し続けられたら、商店街も通りも明るくできる。
明かりをつけて、コツコツものづくりをする作家さんがちらりと見えたり、その人の作品も買えたりすると、少しずつ商店街の景色も変わってくるのでは?
そして、インフラといえば。
商店街には街灯があって、沿道に暮らす人が毎月街灯費を払って成り立っているけど、商店を閉めた方もいるし住宅が増えたりと状況も変わっています。
電球交換にもお金がかかるし、撤去するにもお金がかかる。
日本中の商店街で、維持できないのに撤去もできないという現状があります。
そんな現状に対して、新しい選択肢になれば◎
この建物は3階建て。とても大きくて、何組かでシェアして使う建物にできたら◎(すでに何組か、前向きに検討している方もいます。ありがたい限り!)
12階は3-6畳くらいの部屋が5部屋くらいあって、個室にもできて、屋上には気持ちの良いテラスもあります。
制作アトリエ、事務所、スタジオ、教室、小さなギャラリー、小さなお店。
みんなで家族みたいに建物をシェアして、テラスでご飯食べたりして。
商店街に、居場所が作れて、毎日誰かしらに会って話せて。
アイデア出したり、意見聞いたり、試してみたり。
誰かが企画をやると、みんなで便乗して同時多発的に何かやったり(毎月のマーケットに合わせて、book&cultureHANACHOがイベント企画やってくれたり、古着屋JACKやayatori perchがお店開けてくれたりしていますが、そんなイメージ。)
もちろん強制じゃなくて、できるときに、楽しいことを。
現在も一緒にこの建物に明かりを灯したい方、募集しています。気になる方、お問い合わせフォームやinstagramのDMから、お待ちしています。
また、不定期で説明会も開催していますので、instagram @honjo.department をチェックしてくださいね。
物件情報
- 本庄市銀座(三交通り沿い)
- 鉄筋コンクリート造3階建の1-3階
- 築56年
- 原状回復義務なし
- 家賃、物件利用の形態などご相談ください
- 窓口・オーナー(サブ):本庄デパートメント